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2007年09月05日

平成2年・憲法第1問

 ある市において、一般職員の採用に関し、身体障害者については健常者に優先して一定の割合で採用すること、男性については肩までかかる長髪の者は採用しないこと、を内容とする条例を定めたものとする。この場合の憲法上の問題点について論ぜよ。私企業が同じ取扱いをした場合についても論ぜよ。

 上記問題の答案をメール経由で、一通980円で添削します。
 添削申し込み方法は下記リンク(解答・解説・関連知識・関連条文)をクリックしてご覧ください。

上記問題の答案をメール経由で、一通980円で添削します。

 受験新報紙上答案練習会にて幾度も優秀答案・参考答案に選ばれ、(新・旧)司法試験合格者による答案練習会においてしばしば高い評価を受けてきた当サイト管理人が、一通980円で添削します。

 答案作成者の個性を尊重するためざっくりとした添削になりますが、予備校の添削とは異なり、反対説・論点(論証ブロック)の詳細な論述よりも、論理の流れ・文章表現の簡潔さを重視して添削します。

ロー入試・新司法試験合格にとって非常に重要な文章作成能力・答案作成能力を向上させるのためにも第三者に添削をしてもらうことは非常に重要です。

 法科大学院(ロースクール)では、新司法試験突破のために必要不可欠な文章作成能力・答案作成能力のためのトレーニングはほとんど行われません。

 法科大学院(ロースクール)では決して受けられない文章作成能力・答案作成能力のためのトレーニングとして、答案添削を受けることは新司法試験突破にとって非常に効果的なな手段です。

 自分で書いた答案の良い点・悪い点を他者の目を通じて評価してもらうことは、文章作成能力・答案作成能力を向上させる上でとても重要です。

 申し込み方法は下記の通りです

1.ワープロソフト・テキストエディタ等で答案を書いてください。

2.下記バナーをクリックして、PayPalにて980円を支払ってください(クレジットカード使用可、一度送金された金銭は理由の如何を問わず返却できかねます)。


3.このメールフォームに、あなたの氏名・(上記2の支払いにて使用した)メールアドレス・選択した問題の科目名・年度・第一問か第二問かの区別、上記問題の答案を記入し、送信ボタンを押してください(送信前に必ず、PayPalにて980円を支払ってください。支払っていただけないと、添削ができませんのでご注意ください)。

4.答案を添削の上、後日(およそ数日から2週間後)、(上記2の支払いにて使用した)メールアドレス宛てに添削した答案をメールにて送信します(yahoo.co.jpドメインからメールを送信しますので、メーラー等はyahoo.co.jpドメインを受信拒否にしないようにお願いします

答え
1.条例の場合
 平等原則を定めた14条違反か、合理的な区別か

14条「法の下の平等」法内容の平等も含む(∵法適用の平等だけでは差別禁止の趣旨が没却)
    平等=相対的平等のこと(∵実質的平等まで要求することは無理)
    後段の列挙事項は単なる例示
  →合理的区別はできる。

 合理的区別か差別かの判断基準
 目的・重要
 目的と目的達成手段との間に事実上の実質的関連性があること

身体障害者については健常者に優先して一定の割合で採用すること
 目的、身体障害者の社会参加促進(身体障害者が就労しにくい現状を変える)→重要
 手段、(極端な割合でない限り)一定割合の採用→目的達成手段との間に事実上の実質的関連性がある
  →合理的な区別→合憲

男性については肩までかかる長髪の者は採用しないこと
 目的、職場の規律維持・業務への支障→重要とは言い難い
 手段、職場での指導で目的達成できる・規律や業務への支障との関連性が不明確→目的達成手段との間に事実上の実質的関連性がない
  →平等原則違反→違憲

2.私企業
 憲法の人権規定、公権力との関係を前提
 →私人間への適用、(私人間適用を前提とする規定を除いて)憲法上予定されてない
  +人権規定の私人間適用を直接認めると私的自治を害するおそれ
 →私人間適用を直接は認められない。
 しかし、社会的権力による人権侵害を放置できない
  →そ私法の一般規定の解釈に際して人権規定の趣旨を加味して、間接的に人権規定を適用すべき。
 (その結果、人権規定の妥当範囲は私人間の法律関係の内容によって相対化)
 →公序良俗(民法90条)違反かどうかが問題に

身体障害者については健常者に優先して一定の割合で採用すること
 目的、身体障害者の社会参加促進(身体障害者が就労しにくい現状を変える)→重要
 手段、(極端な割合でない限り)一定割合の採用→目的達成手段との間に事実上の実質的関連性がある
  →合理的な区別→公序良俗(民法90条)に反しない

男性については肩までかかる長髪の者は採用しないこと
 目的、職場の規律維持・業務への支障→重要とは言い難い
 手段、職場での指導で目的達成できる・規律や業務への支障との関連性が不明確→目的達成手段との間に事実上の実質的関連性がない
  →公序良俗(民法90条)違反

関連条文
モバ!六法 公法系 憲法 権利、自由http://6hou.web.fc2.com/kenpou/1-29.html
第十四条  すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
2  華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
3  栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。

関連知識

憲法教室 ―フリー・ロースクール版: 合憲性判断基準
http://kenpou-school.seesaa.net/article/51937516.html

憲法教室 ―フリー・ロースクール版: 人権規定の私人間適用
http://kenpou-school.seesaa.net/article/50897796.html

憲法教室 ―フリー・ロースクール版: 14条「法の下の平等」
http://kenpou-school.seesaa.net/article/53130080.html




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